世界的作家の村上春樹さんが2011年6月9日、スペインでスピーチした内容は、大震災で原発事故を起した東電を批判し、効率を求めてきた社会に疑問を投げかけた。広島に落とされた原子爆弾を引き合いに、「核」への絶対的信頼が揺らいだのは「効率」ではないかと持論を展開。「我々日本人は核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった。「『効率』や『便宜』という名前を持つ災厄の犬たちを、のさばらせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく『非現実的な夢想家』でなくてはならない」。
さて先の25年間は、パソコンなどを代表とする「効率」の価値観にあてはまるものが、発展の一途を辿ってまいりました。薬業界では、スケールメリットを生かした大量仕入れによるドラッグストアの拡大や台頭がありました。今後は、個人の価値観が「効率」になるわけですが、個人がより安い物を求めインターネットで買い物をすることが促進されてしまうのかと頭を悩ませておりましたが、今後の流れが読めてきました。
原発は確かに「効率」の時代には低コストで発電できる手段として拡大して来ましたが事故以来、実は莫大にコストがかかる発電手段ということが明らかになりました。それと同じように、テレビCMを見て「あっ自分に、この薬が合っている」と思い込み、ドラッグストアに行ってPOPで判断して割引された商品を購入。一見「効率」が良い買い物をしたとしても、実際効果が無ければ(その人の心身の悩みの解決ができていなければ)、いくら安くても無駄な買い物になってしまう。ということに気付き始めた生活者が出てきました。以前は、漢方薬が「高いな」と思っていた方も、治療効果が上がって良い結果出て満足して納得して頂ければ「効率」が良いはずです。
漢方はECOだ。(無駄なく効率的)だと思います。 |