ブロッコリー:栄養素・効果と効能

 

 免疫力を高め、ガン・糖尿病・風邪を予防する 美肌効果も
ブロッコリーとは、アブラナ科の野菜で、原産地はイタリアを中心とする地中海東部(沿岸)別名を「芽はなやさい」
「緑はなやさい」とも呼ばれるキャベツやカリフラワーの仲間です。
イタリアではすでにローマ時代よりとても重要な野菜として改良され熱心に作られてきました。
日本には、明治時代の初期にもたらされましたが、一般家庭の食卓に本格的に普及したのは、昭和40〜50年代の頃です。
ブロッコリーの効果として最も注目すべきことは、ガンを予防するということです。
なぜガンに効くのか、これまでの研究で次第に明らかになってきています。
それらの研究によると、ガンは特別な人の病気ではなく、誰もがガンになる可能性を持っているのですが、たいてい、このガン遺伝子は細胞内でおとなしく眠っているために、簡単にはガン細胞として発生しません。
しかし、発ガン物質などの発ガンを仕掛ける物質(ガンイニシエーター)が、免疫機能を衰えさせるように働くと、それまでおとなしく眠っていたガン遺伝子は目覚め、さらに細胞膜を変化させる物質(ガンプロモーター)によって、勝手に分裂を繰り返し繁殖し続けるガン細胞になってしまうことになります。
ブロッコリーの栄養成分の中には、本来、人間が持っている免疫力を高める働き認められています。
健康な人でさえ免疫力が低下すれば、それだけガンなどの成人病にかかる可能性が増すわけですから、その意味からも、ブロッコリーはとても優れた野菜だといえます。
また、ブロッコリーに含まれるサルフォラフェインという化学物質が、発ガン物質を解毒し活性酸素を撃退するキノン化合物還元酵素(善玉酵素)の働きを活性化させる作用もあります。
ほかにも活性酸素を解毒してくれるβーカロチンや、皮膚や粘膜に必要なビタミンC(100g中160mgで、これはレモンの2倍・じゃがいもの7倍)、ビタミンEなどが豊富に含まれています。
そのほか、ブロッコリーの青さのもとである葉緑素は血液の流れをよくし、血をサラサラにする働きがあり、ひいては動脈硬化の予防になります。さらにミネラルの含有量も見逃せません。貧血や冷え性に効果のある鉄分は、100g中1.9mgとこれはニンジンの2倍で、脱毛、味覚異常や精力増強に効果のある亜鉛、牛乳や小魚にも負けないほどの量のカルシウムも含まれています。
ブロッコリーの健康効果はまだまだあります。


■ブロッコリーの効能

ブロッコリーは、世界が注目するガン予防野菜です。
ブロッコリーの栄養成分はカロテン・ビタミンC・クロム・カリウム・鉄・カルシウム・スルフォラファンなど。
ブロッコリーとは本来キャベツを改良してできた野菜で日本には明治時代に既に入っていましたが、本格的に日本に広まったのは1980年代になってからです。
キャベツのおよそ4倍のカロテン・ビタミンCを含みます。
アメリカの国立がん研究所作成の癌の予防に期待できる食べ物のなかにも上位にランクされています。
この癌予防に期待されている成分がスルフォラファンという成分です。
癌予防のほか、血圧を下げたり糖尿病の予防、貧血予防などに効果が期待される食品です。
茎にも栄養素が多く含まれているので茎まで食べましょう。


◆地中海生まれの野菜 

ブロッコリーはアブラナ科の仲間で、キャベツの一変種として地中海沿岸で生まれました。
別名を「芽花野菜」「緑花野菜」ともいい、初期の品種は小さく、主にやわらかい茎が食用にされていました。

 

◆ガンの予防効果に世界が注目

「ブロッコリーはガン予防に絶大な効果がある」という研究報告が数多くなされ、ブロッコリーは、
日米両国で急速に需要を伸ばしました。
そしてここ数年、さらに進んだ研究報告が学会で発表されました。
ブロッコリーに、きわめてすぐれた発ガン物質の解毒酵素を活性化する成分(スルフオラフアン)が含まれていることが、突き止められたのです。この画期的な発見により、ブロッコリーはガン予防野菜として世界的に注目を集めるようになりました。 
日本の農水省食品総合研究所の研究でも、ブロッコリーにはすぐれたガン抑制作用があることが証明されています。

 

◆動脈硬化、高血圧、ボケ予防などに効果

ブロッコリーの健康効果はガン予防だけにとどまりません。脳梗塞や脳血栓、動脈硬化、高血圧の予防、
免疫機能の活性化、ボケ予防、貧血、冷え症の治療、肥満の防止などにも有効であることが知られています。

 

●ブロッコリーの主な栄養成分

カリウム・・・・・360mg
β-カロテン・・・・・1.0mg
ルテイン・・・・・1.8mg
ビタミンC・・・・・120mg
ビタミンB1・・・・・0.14mg
ビタミンB2・・・・・0.2mg
ビタミンE・・・・・2.5mg
葉酸・・・・・210μg
【可食部100g当りの分量です】

 

●ブロッコリーの主な機能成分

スルフォラファン・・・解毒作用、抗ガン作用、抗酸化作用
インドール・・・解毒作用、抗ガン作用、抗酸化作用
ポリフェノール・・・抗酸化作用、抗ガン作用、老化防止
食物繊維・・・整腸作用、コレステロール値低下作用、抗ガン作用、糖尿病予防