明けましておめでとうございます。
お正月と云えば、門松を門に飾って春を迎え入れます。
門松は竹を三本ハスに切って、これを梅に見立て松を添えて荒縄で締め込みます。
松竹梅、揃った縁起物のお飾りです。
では、どうして竹が三本なのでしょうか?
五行の法則では、一を水・北・冬・黒・鹹味とし、二を火・南・夏・赤・苦味、三を木・東・春・青・酸味、四を金・西・秋・白・辛味、五を土・中央・土用・黄色・甘味とします。また易経では竹を東・春の正象とするので、竹が三本で春を表し東向きの門に飾る事で、春の気を迎え入れる(迎春)事になるのです。松は霊が宿る処で祖先の霊を迎え入れる処になります、能舞台の鏡板にも大きな枝ぶりの松の木が描かれておりますが、これも祖先の霊を宿す処を表しております。
冬の季節は黒い食べ物で腎気を補うことが肝腎なので、正月のおせち料理に入っている黒豆(黒大豆)を食する事は大変、理にかなっております。
また黒大豆は非常に優れた解毒薬になります。毒キノコや笑い茸・フグ・馬肉・牛肉を食べて中毒した時に黒大豆を一握り鍋に入れて濃く煮出し、この濃煮汁を飲ませると解毒になります。黒大豆が無ければ普通の大豆の濃煮汁でも構いません。
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