秋ナスで夏の疲れを取り去ろう

   
       

 「秋ナスは嫁に食わすな」と云う諺がある位、有名な「秋ナス」ですが、これは「秋ナスがあまりにも美味しいので姑がイジワルして嫁に食べさせない」という説と「秋ナスを食べ過ぎると身体を冷やし過ぎてしまい流産などお産にさわるから」という説がありますが、ナスは寒涼性で身体を冷やす働きがあり、暑かった夏場に被った熱を冷ます働きがあります。
 紫外線をたっぷり浴びた表皮には紫黒色の色素、ナスニン・デルフィニディン・ヒアチンなどを含むアントシアニン色素や、ナスのアクと呼ばれる、クロロゲン酸などの抗酸化物質を多く含んでいます。
 ナスには発ガン物質によって体細胞が変異を起こしガン細胞に変化する事を防ぐ作用が、野菜の中でも極めて強いと言われております。
 ナスは淡白な味でくせが無く油との相性が良い野菜です。味もしみ込みやすく、加熱すると食感がなめらかになり、天ぷらや、おひたしなど日本料理によく合う食材ですが、中華やイタリアンなどにもよく合います。
 高齢者や病人向けにアッサリ味に仕上げたい時には、タテ二つに切って皮目から網焼きして皮を剥き、和風出汁(ヒガシマルうどんの素)と削り節、ミョウガの薄切りと合せて、おひたしにすると良いでしょう。
 ナスを皮ごと、ニンニクとオリーブオイルで調理する方法で、スタミナ満点、夏バテを解消する料理法をご紹介します。


ナスのアーリオ・オリオ・ぺペロンチーノ 4人分

 材料
 ナス              4個
 ニンニク           1個(5〜6片)
 鷹の爪(赤唐辛子)     4〜6個
 ベーコン           ハーフサイズ 5〜6枚
 オリーブオイル       大さじ5杯(60ml)
 パスタ            200g
 パセリ            少々

 作り方
1.鷹の爪のヘタを切り落とし、揉むようにして中の種を取り除く。
2.ニンニクの皮を剥き、下から5ミリで切り落とし、タテに半分に切って、(ラメキン)陶磁器製容器に入れ、鷹の爪とオリーブオイルを入れ、オーブントースターで、焦がさない様に低温で20分間加熱する。
3.ベーコンをタテに糸状に切り、フライパンに入れ弱火でカリカリになるまで加熱する。
4.大鍋に水を入れ、沸騰させてからパスタを入れ、指定時間茹でる。
5.ナスのヘタを切り、タテに半分に切り、フライパンにAで加熱したオリーブオイルを入れナスの皮目から焦げ目が付くように両面炒める。
6.茹で上がったパスタを皿に盛り付け、ニンニク、ベーコン、ナスを盛り付け、仕上げにパセリの微塵切りを載せる。