天高く馬肥ゆる秋となり、澄み切った青空にヒツジ雲が流れる季節となりました。蒸し暑かった夏が過ぎて涼風と共に空気が乾いてきました。この為、夏の炎暑(火)が秋の金を剋する(熱の為に肺が傷つけられる)作用で体調不良、空咳が止まらない、肩こりがひどい、何回も下痢を繰り返す、飛蚊症や眼の奥が痛む、などの症状が起こりやすくなります。これは肺の機能が低下した事から起されます。
春は「青春」秋は「白秋」と云われるように五行の法則では、春は木気で肝で青、秋は金気で肺で白、と決められております。春は年の始まりで「生気」で生れたばかりの、青い芽の物を食する。秋は植物が成長して花を咲かせ実がなり、結実した物を収穫する「殺気」で梨などの果実や白い色の大根などを食すると良いと云われております。
大根はジアスターゼと呼ばれる消化酵素が多く含まれているので、サンマや鮭などの焼き魚と大根おろしとして併せて食べたりします。又アリルイソチオシアネートと呼ばれる辛味成分には抗ガン作用や殺菌作用などがあり、ビタミンCなども豊富に含まれているので、秋口の疲れた身体をリセットしたり、肺や咽喉などの呼吸器系の喘息や咳などの病気の手当てに最適です。
漢方の見地からも、五行で云うところの秋は白なので、大根や梨などの白くて瑞々しい野菜や果物が秋の健康を守ってくれる最適な食材です。
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