ブロッコリーでガン・糖尿病を

予防して美肌効果も

   

 ブロッコリーは、アブラナ科の野菜で「芽花野菜」・「緑花野菜」とも呼ばれる、キャベツやカリフラワーの仲間です。
 ブロッコリーの効果として、最近注目されているのが、ガンを予防する効果です。ブロッコリーに含まれる成分の「スルフォラファン」と云う物質が、発ガン物質を解毒して活性酸素を分解するキノン化合物還元酵素(善玉酵素)の働きを活性化させる作用があります。
 また、ガン予防の他に、脳梗塞、脳血栓、動脈硬化、高血圧の予防、ボケ予防、貧血予防、糖尿病予防、冷え症、肥満防止などにも効果があります。
 この他の栄養成分として、カリウム(高血圧予防)、βカロテン(抗ガン作用)、ルテイン(動脈硬化予防)、ビタミンC(美肌効果)、ビタミンE(老化防止)、葉酸(貧血防止)、スルフォラファン(抗ガン作用)、インドール(解毒作用)、ポリフェノール(老化防止)、食物繊維(糖尿病予防)などが含まれております。
 アメリカの国立ガン研究所作成の「ガンの予防に期待できる食べ物」の中でも上位にランクされております。
 今回は、南フランスの野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」をご紹介します。
「南欧風野菜のごった煮」ですので、家庭で簡単に料理出来ます。

 

ブロッコリーのラタトゥイユ 4人分

 材料
 ブロッコリー   1株(300g)
 人参        1本(200g)
 カボチャ      1/4個(300g)
 なす        2個 (200g)
 タマネギ      1/2個(100g)
 セロリ       1/2本(100g)
 ズッキーニ    1本 (200g)
 パブリカ      1個(100g)
 ベーコン(スライス)  1パック(100g)
 にんにく       1片 (5g)
 完熟トマト缶詰  1缶
 赤ワイン      3カップ(600ml)
 オリーブ油     大さじ 3杯
 塩 コショウ    少々
 ローリエ      2〜3枚

 

 作り方
1. ナスとズッキーニはヘタを取って2cm厚さに輪切りにする。パブリカはヘタと種を取り2cm角に切る。カボチャ、人参は2cm角サイコロ状に切る。ブロッコリー、タマネギ、セロリは2cm厚さに切る。ベーコンスライスは5mm位に細かく刻む。ニンニクは細かく刻む。
2. 大き目の鍋に、オリーブ油、大さじ2杯入れてニンニクを入れ弱火で焦げないように加熱する。
3. 香りが立ったら、ベーコン、人参、タマネギを入れて2〜3分炒め、オリーブ油大さじ1杯足してナス、ズッキーニ、ブロッコリー、セロリを加えて2〜3分炒める。
4. 赤ワイン3カップを入れ、カボチャ、パブリカ、ローリエを加えて煮る。
5. 完熟トマト缶詰1缶を鍋に入れて、フタをはずして、かき混ぜながら20〜30分煮込む。
6. 塩・白コショーで味を調える。

 アドバイス
 ・水を使わずに、赤ワインとトマトや野菜からの水分だけで煮るのがコツです。さらに赤ワインを煮つめてアルコールと水分を飛ばすことで、水っぽさや、汁っぽさが取れて味が濃厚になります。
・ニンニクをオリーブ油で焦がさないように加熱するのでニンニクの香りがオリーブ油に移ります。
・人参・カボチャなどに含まれるβカロテン(ビタミンA)は油に溶けやすい(脂溶性ビタミン)ので、油でいためたり、コーティングすることでビタミンの吸収率が良くなります。
・βカロテンたっぷりの緑黄野菜、ブロッコリーの緑、人参・パブリカの赤、カボチャの黄色と彩りも美しいです。
・刻みベーコンを入れることで、固形のコンソメを使わずに豚肉系の旨味が出てきます。
・ローリエなどのハーブを加えることで、臭みが取れてサッパリした味に仕上がります、ローリエの替わりにバジルやタイムなどを使っても美味しいです。
・カボチャは煮崩れしない様に煮る事がコツです。
・仕上げはフタを取って、汁を煮つめて濃縮するのがコツです。
・冷やして食べても美味しく、チキンソティーにソースの様にかけても、パンに浸けて食べても美味しいです。