中南米の熱帯地方が原産の「さつまいも」は江戸時代、元禄の頃、薩摩の国(鹿児島県)に渡来しました。
それで、「さつまの国のイモ」から「サツマイモ」と呼ばれるようになりました。
サツマイモには食物繊維がジャガイモの2倍以上も含まれ、イモ類の中では一番です。また、切り口からにじみ出る白い乳汁は「ヤラピン」という成分で、便を緩くする働きがあり、便秘の改善や大腸がんの予防に役立ちます。この他、ビタミンC、ビタミンEや老化防止効果があるβカロテンや抗酸化作用があるポリフェノールなどが豊富に含まれております。
サツマイモは電子レンジなどで急速に加熱すると、加熱時間が短いために本来の甘みを味わうことが出来なくなります。石焼きイモなど時間をかけてじっくりと加熱すると、サツマイモに含まれる「アミラーゼ」という酵素がデンプンを糖化させ甘味のある「麦芽糖」に変えてくれるので、とても美味しくなります。
石焼きイモや蒸かして食べても美味しいのですが、食物繊維が多いため消化吸収が遅く「胃もたれ」「胸やけ」などが起こりやすく、高齢者などが咽喉にイモをつまらせてしまったり、誤嚥下の原因となったりします。
今回は、ノド越しをなめらかに、消化を助け、美味しく栄養のバランスが良いスイーツ仕立てにしました。
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