二月節分の夜に、「オニワーソト」と大きな声で、豆(炒った大豆)を外に向かって投げます。この風習は中国から伝わった陰陽五行思想に基いてます。水→火→金→木→土の相剋と呼ばれる循環で、斧で木を切り倒すように金の気は木の気(春の気)を傷めつけてしまいます。こうならない様にする為に、予め金の気の勢いを弱めておくのです。春の微弱な木気をスムーズに迎え入れる為に、木気を殺してしまう金気(固くて丸い大豆)を火で炙り傷め付けて外へ投げ捨てるのです。こうする事で春の木気が快くやってくるのです。オニ(おん=陰=冬)は外と叫んで、冬の気を外へ追い出して、春の微かな木を迎え入れるのです。これが、節分(年変わり)の夜に行う風習に秘められた意味なのです。
そして、おもいっきり投げ捨てた大豆を拾い集めて、迎春の縁起料理を作りましょう。
五行の運行を五味・五色で、七つの具材を七福神に見立てた縁起料理です。
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